ミズン

特徴	全長10cmほど。鰓蓋をめくると鰓孔後縁に2つの突起がある。臀鰭の最終2軟条は伸長しない。体色は体側背部が黒～灰色で、腹面は銀白色。鰓蓋の後縁部分に橙色の斑点が2つある。
分布	沖縄県。～インド・西太平洋域。沿岸や外洋に群れをなしてすむ。日中は浅海域にいるが夜間は外洋の深海に移動する。
生息環境	沿岸性で群れで生息している。広範に移動し、日中は浅い場所に入ってくる。
食性	プランクトンを食べる。
食味・料理	淡泊ながら適度な脂があり、さまざまな料理に適している。鮮度の良いものは刺身や酢締めで楽しめ、唐揚げや天ぷらにすると外はカリッと、中はふんわりとした食感が味わえる。南蛮漬けや煮付けにすると、酸味やだしとよく絡み、さっぱりとした風味に仕上がる。骨が細かいため丸ごと食べられるのも魅力の一つ。傷みやすいため、釣った後はすぐに処理し、新鮮なうちに調理するのが美味しさを保つポイント。地域の伝統料理にも使われ、昔から親しまれている。
地方名	ミジュン（沖縄県）、イリカーミズン（沖縄県本島・宮古島市）、イリカーミジュン（沖縄県糸満市）、イリカミジュン（沖縄県国頭村）、イリカーミジュングヮー（沖縄県久米島町）、マーミジイナ（沖縄県宮古島市狩俣）、シーイジイナ（沖縄県宮古島市久貝）、ミジュン（沖縄県八重山）
その他	カタボシイワシに似るが、鰓蓋後縁の橙色の斑点で区別が容易である。ただし時間が経つと不明瞭になったりするので、臀鰭の最終2軟条の確認も重要である。
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