特徴 | 全長20~45cm。成熟した個体の体側には黒色縦帯があり、臀鰭外縁はやや湾入する。同属のエゾウグイとは婚姻色が出ないと見分けるのは困難。本種の婚姻色の朱色部分は頬部分から尾柄部まで達する。 |
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分布 | 北海道、本州、四国、九州、および近隣の島嶼。河川の上流域から感潮域、内湾まで。 |
生息環境 | 河川の上流域か下流域まで広く分布する。秋から冬にかけて、幼魚は流れの緩やかな場所に集まる。陸封型と降海型が知られており、降海型は定置網で漁獲されることもある。 |
食性 | 雑食性で、付着藻類、水生昆虫など、さらには水面に浮かんでいるものまで積極的に摂餌する。 |
地方名 | 【ハヤ系】ハヤ(岩手県、宮城県仙台市・柴田郡、福島県、茨城県、群馬県、埼玉県、東京都、神奈川県、静岡県静岡市、新潟県、長野県、福岡県、熊本県芦北地方)、ホンバヤ(神奈川県相模原市)、ハイコ・ハイッコ・ハイジャッコ(青森県)、ハヨ(山形県置賜地方、群馬県高崎市)、本パヨ(山形県置賜地方)、ハエノオ(宮城県)、ハエ(佐賀県)、アカハエ(熊本県芦北地方) 【ザコ系】ザコ(茨城県北茨城市・大子町、栃木県)、ジャッコ・ジャコ(青森県)、川ザッコ(秋田県南部)、群馬県西毛、埼玉県比企郡)、ザコメ(茨城県常陸大宮市) 【イダ系】イダ(和歌山県、兵庫県、広島県、山口県、徳島県、高知県、愛媛県、福岡県久留米市、大分県、熊本県、宮崎県児湯郡)、イザ(大分県佐伯市)、ユダ(長崎県対馬市、鹿児島県) 【その他】オオガイ(青森県南部地方、宮城県、福島県浜通り(降海型のみ))、オゲ・オンゲ・ウゴイ・ユグイ・ユゴイ(青森県)、クギ・オゴイ・ヨゴイ(青森県南部地方)、ウロコダカ(青森県十和田市)、ヨテンド(青森県七戸町)、ガンズキ・ガンズキジャッコ(青森県下北)、ジネンジョー(小型、青森県下北)、ヘイホ(宮城県仙台市)、ハラカ(茨城県守谷市)、ギンペイ(神奈川県)、アカウオ(長野県)、ババクイ(和歌山県)、イス(兵庫県但馬)、ネコマタギ(兵庫県北部・加古川市、広島県、山口県) 【婚姻色が出たもの】アカハラ(北海道、青森県、宮城県仙台市、福島県)、クキ(岩手県、宮城県)、マルタ(宮城県仙台市、茨城県)、アイソ(茨城県、栃木県)、オンジ(神奈川県)、アキワ(長野県)、サクラウグイ(石川県金沢市)、ハジ(岡山県) |
その他 | 生息魚種が少ない河川では本種が優先する傾向が強い。産卵は雄が胸鰭を使い砂を巻き上げながら行われる。また、雌雄とも腹部に朱色の婚姻色呈する。その食性からコイの吸い込み釣りの外道としてよく釣れる。
飼育は比較的容易だが、スレによる白点病と水質悪化に注意が必要。 |
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