カワハギ

Stephanolepis cirrhifer (Temminck and Schlegel, 1850)

形態・特徴 本種はカワハギ科の中で腰骨に鞘状鱗があるグループで、これを動かすことができる。体はやや平たく、ウマヅラハギに比べて体高がある。背鰭棘は眼後端の上方にある。体色は若干の変異があるが、普通は褐色で、暗色縦帯が体側にある。雄の成魚では背鰭の前部軟条が糸状に伸びるが、雌では伸びない。雌雄ともに尾鰭後端が糸状に伸びることはない。体長25cmに達する。
分布 青森県~九州までの日本各地沿岸、東シナ海。~台湾、朝鮮半島、済州島、鬱陵島、中国沿岸、香港、フィリピン。
生息環境 水深100m以浅に多いが、時として200mの場所からも採集される。砂底、貝殻底、岩礁域に多く生息する。幼魚は流れ藻や浮遊物につく。
食性 主に小型甲殻類やゴカイ類、貝類などを捕食する。口が小さく、ついばんだり、吸い込むようにして捕食する。
地方名 青森県:チョイチョイ・テッテ・チュッチュ・チェッチェ・バクチ・バグジ・ギハダ、鰺ヶ沢町:バグツ 千葉県:ゲバチ 神奈川県城ヶ島:ゲバチロ 石川県七尾市:カワムキ 愛知県西三河地方:マルギマ 三重県南伊勢町・尾鷲市:ハゲ、熊野市:チュッチュハゲ 大阪府:ハゲ・マルハゲ、泉州南部:コウベ 和歌山県:マルハゲ、和歌山市 ハゲ・マルハゲ 兵庫県神戸市・明石市:ハゲ・マルハゲ、但馬:ハゲ・カクハゲ・ヨコネ・チュウカァ・チュウコウ 岡山県:マルハギ・マルハゲ・ツノギ 広島県:ハゲ 島根県:角ハゲ・角メンポー・メイボ、島根半島:デンボ 山口県:カクメンボ・角メンポー・メイボ・メンボウ、中部・東部:モチメイボ、下関市:メンボ・アンボウ、上関町:マルハゲ、山口県牛島・平生町:モチハゲ 香川県坂出市:バクチウチ 徳島県鳴門市:マルハゲ 高知県:ハゲ・マルハゲ 愛媛県東予地域:ハゲ・マルハゲ 福岡県糸島市:ムキ 長崎県南島原市:コムギ、五島列島:ゴベ 大分県:ハゲ・マルハゲ 熊本県天草:コベ、水俣市:ハギ 宮崎県:キンツ 鹿児島県屋久島:コンタ・ホンカワ 沖縄県:カーハジャー
その他 産卵期は初夏から夏で、沈性粘着卵を産む。定置網や小型底曳網、釣り、刺網などで漁獲される。肉は白身で刺身、塩焼き、唐揚げ、冬は鍋物などで美味。肝臓も食用として利用されている。本種は口が小さく、釣るのが難しいとされ、釣り人にも人気がある。日本産カワハギ属は本種1種のみからなる。
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