Alopias pelagicus Nakamura, 1935
特徴 |
成熟サイズは全長2.5~3.0mほどで、最大3.6mに達する。全長1.3~1.6mで出産される。オナガザメ科は、世界の温~熱帯海域から3種が知られ、眼および胸鰭・腹鰭・第一背鰭が大きく、口および第二背鰭・臀鰭が小さく、著しく伸びて体とほぼ同長の長さになった尾鰭上葉をもつことで特徴づけられるネズミザメ目のグループである。本種は、体の上半部がこい青色で、腹面が白いこと、胸鰭の先端はやや丸みを帯びること、頭部は幅が狭く、側面からみると弧を描いて前方に伸びていること、頭部背面に溝がないことおよび、唇褶を欠くことから他のオナガザメ科魚類と区別することができる。 |
分布 |
南アフリカ、オーストラリア、タヒチ、中国、日本などを末端とするインド・太平洋の温~熱帯海域に広く分布する。日本では房総半島以南。 |
生息環境 |
外洋性で、普段は岸から離れた場所を泳いでいるが、ときおり大陸棚上の水深0~152mの岸近くに現れる。また、サンゴ礁や海山近くにも現れることがある。 |
食性 |
詳細不明だが、小型の魚類やイカ類を捕食していると思われる。 |
地方名 |
オナガ(青森県)、ネズミブカ(山口県)、ネズミ(長崎県長崎市) |
その他 |
卵胎生で、1対の子宮のそれぞれから1尾、計2尾の胎児を出産する。胎児は食卵(詳しくは、シロワニのその他の項を参照)をして成長する。IUCNのレッドリストにはステータスが出されていないが、水産上かなり危機的な状態で、激減しているようだ。 |
食味レビュー |
食味レビューを投稿する
|
人気順は閲覧数やいいね!の数を反映しています。推薦したい写真には、いいね!をどうぞ。