投稿者 |
小場秀吉
|
撮影場所 |
日本 東京都 東京都薬用植物園
|
撮影日 |
2024 /7 /31
|
科名と学名 |
ヤマノイモ科ヤマノイモ属
Dioscorea japonica
|
概説 |
わが国特有の品種で、北海道から九州の山地に自生する。このため、「自然薯(じねんじょ)」の名称でも呼ばれる。
茎はつる性で、ほかのものに絡みつく習性があり、冬には枯死する。葉は矢じり型もしくはハート形で先がとがり、普通は互生するが、まれに対生する。
果実は3枚の翼をもち、それぞれの陵が中に種子を1個含んでいて、熟すと壁が剥がれて、中から扁平な種子が出る。この扁平な種子は風によって散布できるように薄い羽状の膜があり、グライダー仕様の構造である。
いわゆる「いも」は地下茎で、これは専門用語では「坦根体」と呼ばれ、根と茎の性質を併せ持つ、ヤマノイモ科特有のものである。この部分をすりおろして白飯やうどん、そばにかけるほか、お好み焼きなどの「粉もん」に使い、またかまぼこやはんぺんなどの魚肉練り製品のツナギにする。
また、葉腋には球形の「むかご」(植物学上は「球芽」と呼ぶ)が付き、このむかごを土に植えて苗にしてから植えることもできる。このむかごは食用にもでき、ごはんと一緒に炊く「むかご飯」は有名。
前述のように自生するが、近年は風味や粘りなどの特性はそのままに、根を短くした栽培品種もある。
|
運営サイト |
原色植物図鑑
|
投稿日:2024.10.25
この投稿を報告するには、ログインが必要です。
不適切な投稿を報告していただきありがとうございます。投稿内容の確認と調査のため、報告機能のご利用にはログインをお願いしています。
コメントをお書きください