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撮影場所

日本 東京都 神代植物公園

撮影日

2024 /8 /2

科名と学名

ウリ科ユウガオ属
Lagenaria siceraria var.gourda

概説

伝播のルートは定かではないものの、わが国を含む東アジアでは縄文時代後期の農耕の開始時にはすでに栽培が始まっており、福井県の鳥浜貝塚や中国の河姆渡遺跡などから種子や果皮の一部が出土している。
草姿はユウガオに似ており、ハート形の葉や蔓には白い産毛が生え、夜になると白い花を咲かせ、蛾が花粉を媒介する。

果実はふつういわゆる「ひょうたん型」であるが、真球形や楕円形など、形状は多彩。「シャクヒョウタン(杓瓢箪)」や「ツルクビヒョウタン」と呼ばれる鶴首型の品種は、種子やワタを除いて乾燥させたのち、二つに割ってワニスを濡れば天然のひしゃくが出来上がる。
果実は数日水につけて果肉や表面の皮を腐らせて取り除き(この時にものすごい悪臭を発するので、現在はこのにおいを抑えるための薬品が開発されている)、乾燥させて酒器や炭入れなどの容器、楽器、仮面などに加工する。また、収穫した果実を加工せずにそのままインテリアや花材、お盆のお供えにすることもある。
果実にはククルビタシンという有毒成分が含まれており、猛烈な苦味があるため、食用にされない。ただし、「食用一口瓢箪」という品種のように、ごく小さな未熟果を漬物にして食用にする品種もある。

運営サイト
投稿日:2024.10.25

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