投稿者 |
小場秀吉
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撮影場所 |
日本 東京都 東京都薬用植物園
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撮影日 |
2023 /8 /5
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科名と学名 |
ヤマノイモ科ヤマノイモ属
Dioscorea batatas
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概説 |
中国が原産であるとされ、わが国には江戸時代以前に渡来しており、江戸時代初期の百科事典「大和本草」にはすでに名が出ている。
ヤマノイモとは異なり、普通は畑で栽培されるが、繁殖力が強いためか、現在は山野に生息していることもあるらしい。
雌雄異株で、葉は長心臓形で葉柄が長く、対生あるいは3輪生する。夏に葉腋に穂状花序をつけ、小さな白い花を咲かせたのち、秋ごろに蒴果をつけ、蒴果が割れて種子が飛び出すのだが、この種子は周囲に翼のようなものがあるグライダー状になっている。この種子は容易に風に乗って飛ぶため、風に乗って山野の土壌に落下し、そこで根付いて芽吹き、生息するのであろう。
根茎は先端にかけてやや太くなる円柱形で、ヤマノイモと比較してあまり粘性がない。すりおろしてとろろにしたのち、麦飯やそば、うどんにかけて食すほか、練り物のつなぎにする。秋から冬に葉腋に小さな黒褐色のムカゴをつけ、このムカゴも食用にすることができ、甘露煮や炊き込みご飯にされる。このムカゴを土中に埋め、成長させて種イモにしてから栽培することもできる。
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運営サイト |
原色植物図鑑
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投稿日:2023.10.02
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