投稿情報
No.47920投稿者 | NOAH |
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撮影日 |
2014 /2 /6 |
採集場所 |
日本 沖縄県 本島近海 |
全長 |
21.0cm |
採集方法 |
那覇市の鮮魚店で購入 |
水深 | |
底質 |
指定なし |
餌など |
ー |
投稿者コメント |
最初、クラカケベラだと思い購入したのですが、違和感があったのでWEB魚図鑑で調べたところパープルアイブロードタスクフィッシュだとわかりました。 20140502:魚類検索三版に従ってミヤコベラの雄に同定されました。見た目の形や色具合からパープルアイブロードタスクフィッシュとして投稿して暫定的に登録されていました。今回、名護漁協の競りにおいて似ている個体を見つけたので、神奈川県立生命の星・地球博物館の瀬能博士に送ったところ、ミヤコベラの雄であると同定していただきました。「魚類三版」では黄色い線のある方が雄、ない方が雌とされています。自分は図鑑などでも黄色線がない方の個体しか見たことがなかったので少し色彩が派手目な個体が雄だと思っていました。パープル~でなかったことは少し残念でしたけど、ミヤコベラの雄をWEB図鑑に投稿できたので少しは貢献出来たのではないかと思います。瀬能博士によると、「ハレミックな種の場合(ベラ科のほとんどがそうですが)、雄は個体数が少ないので、ミヤコベラについても同様と考えられます」とのことです。
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投稿が同定されました
模様からChoerodon zamboangaeになるのでしょうが、日本初記録種は標本に基づく学術論文による公表が望ましい。
この個体、もし手に入る機会がありましたらば、次回は保存し、魚類分類学をしている研究機関(鹿児島大学・国立科学博物館等)にお送りしていただけると、学術的に貢献できる可能性があります。参考までに、私も所属している神奈川県博でも、同様の標本収集をしておりますので↓、ご一報いただければ幸いです。
http://fishing-forum.org/zukan/hyohon/se...
食べないように気をつけます。因みにたんぱくな白身で結構美味しかったです。
いえいえ、かえってすいません。ご無理のない範囲で、各々が楽しめているのであれば、それでいいのだと思います。
ただ、学術的に重要な場合は、やはり再検証可能な標本がないことには、貢献できる可能性はどうしても低くなってしまいます。
ところで、クラカケベラとは区別されずに同じような価格設定だったのでしょうか?
美味しいことは、重要ですね。私もゼヒ食べてみたいです。
どうしてクラカケベラかと思ったかというと、クラカケベラの実物を見たことがなかったからです。このパープル~については複数の人が見ているようなのですが、ミヤコベラの♂だと思い込んでいる人もいるようです。顔の化粧はほんとによく似ています。今日もこの魚を購入した魚屋さんと話をしましたが、過去にも何回か入ってきたことがあるそうです。魚屋さんにとってこの魚はあくまでも雑魚なので1匹、200~300円ぐらいです。あと、この魚がとれた場所について確認したのですが、どうも那覇近海ではなく離島近海らしいのですが、久米か宮古か忘れたので明日確認して、データを訂正します。あと別の話になりますが、この図鑑の中にもいくつか同定間違いがあるようなのですが、リュウキュウダツを投稿したのですが、すでにデータに入っていたのはリュウキュウダツではなくダツだと思います。また本日、ヨコシマフエフキを購入したので、すでに図鑑に登録されているものを確認したのですが、ヨコシマフエフキではなく、ホオアカクチビのようです(鰓蓋後端に赤色斑あり)。確認お願い致します。
本日、魚屋さんにパープル~の採取地について確認しました。この魚は雑魚として扱っているので市場で宮古島と久米島の魚を混ぜてしまうので、はっきりしたことは覚えていないけど、確か久米だったと思うということでした。たまに入ってくるので次回確認してくれるそうです。すでに1匹食べてコレクション済みなので次回は食べないことを誓いましょう。因みに明日3/7~3/27までマニラに行ってます。フィリピン人のかみさんが予定より1カ月近く早く出産したからです。釣りは多分できない(許されない)と思いますが、魚市場には行きたいと思ってます。
ちょくちょく揚がるんですねぇ。神奈川県博にお送りしていただけるようでしたらば、瀬能先生もしくは私(http://nh.kanagawa-museum.jp/staff/data/...
了解しました。それでは魚を見に…いやいや子供に会いにフィリピンに行ってまいります。ヨコシマフエフキの写真もフィリピンから帰ってきたら投稿します。食べちゃいましたけど…。これも今回初めて見たのですが、魚ばかり見ている人じゃなかったら気がつかないと思います。小西英人先生著の釣魚1400種図鑑の写真の特徴にすべて合致してます。
sfcさんのヨコシマフエフキの写真、瀬能先生とも確認を取りましたが、結論としてヨコシマフエフキにも鰓蓋の縁に赤い斑紋がほんのりと出るのだろう、ということです。ただし、ホオアカクチビほどのハッキリした斑紋ではないと。また、一般的にフエフキダイ類に共通して、幼魚で特に、怯えた時とか眠っている時などに体側に網目状の模様が出るのが特徴で、斑紋の有無は特に若魚以下の成長段階ではアテになるものではなさそうです。フエフキダイ類の幼魚はまだまだ情報が少なく、蓄積していかないと見分けるのは難しい分類群のひとつのようです。
投稿が同定されました
「魚類検索三版」に従ってミヤコベラの雄に同定されました」。
標本寄贈、ありがとうございました。実物があるのと、やはり確実な同定に近づけます。
少し瀬能先生と私による同定の経緯を書いておきます。
結論としては、C. zamboangaeは、ミヤコベラの雄(シノニム)である可能性がきわめて高いということです。
実は、吉野ほか(1975)で、この種がキスジイラの新称をもって琉球列島から報告されていましたが、益田ほか(1975)の「南日本の沿岸魚」以降(もちろん、日本産魚類検索ふくめ)は日本産種から除外されていました。
詳しいことは吉野先生に伺う必要があるのですが、推論としては、沖縄近海のC. zamboangaeらしき個体は、ミヤコベラの雄だと同定されてきたようです。参考情報として、益田ほか(1984)の「日本産魚類大図鑑」の写真に、その写真が掲載されています。
お騒がせして大変申し訳ないです。
ただし、本当にミヤコベラとC. zamboangaeが同一種であるかの真偽は、フィリピンやインドネシアなどでC. zamboangaeとされてきたもののタイプ標本等の調査が必要になります。これだけの事実を明らかにするために、海外の標本調査をするというのは、少し現実的ではないので、ここで、そこまでの判断ができないのが残念です……。このあたりの分類学的整理を、どなたかが着手すれば、解決される問題になるでしょう。
丁寧な解説ありがとうございます。こういうやり取りができることも素人魚マニアとしてとても嬉しいかぎりです。これからも宜しくお願い致します。
こちらこそ、これからも宜しくお願いいたします。また何か変な魚などみかけましたらばお声掛けください。
投稿が同定されました
神奈川県立生命の星・地球博物館の瀬能博士によりパープルアイブロードタスクフィッシュ(キスジイラ)に同定された投稿№49374の個体と特徴が一致するため。
本種は元々、命名されていた「キスジイラ」に戻ったようです。魚類写真資料データベースにも、この個体がキスジイラとして登録されています。和名への変更お願いします。