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カワスズメ

Oreochromis mossambicus (Peters, 1852)

外来種 外来種

形態・特徴 全長40cm程度にまで成長し、雌は10cm程度で産卵能力を有するようになる。体は側扁し、体側には不明瞭な横帯が見られることもあるが、ナイルティラピアに見られるほど明瞭な横帯は見られない。また、尾鰭も、ナイルティラピアに見られるような明瞭な横帯は見られない。産卵期の雄は、婚姻色を呈することが知られており、頭部腹面が白っぽく、それ以外は黒っぽくなる。また、背鰭と尾鰭の縁辺が赤味を帯びる。
分布 南日本の各地や、温泉や温排水の流れ込む水域(北海道からも記録されている)。特に、沖縄島、鹿児島県指宿、小笠原などで自然繁殖している。外来種で、1954年7月にタイから導入された。原産地はアフリカ大陸東南部だが、世界中の熱帯・亜熱帯域に広く導入されている。
生息環境 水温や塩分の変化に強く、水温は17~35℃の範囲で、塩分は海水の2倍でも普通に生活できる。水温15℃以下には耐えられないようである。緩流域を好むため、河川下流域および汽水域や湖沼に多いが、河川中流域の淵やワンドのような環境でも見られる。
食性 主食は付着藻類であるが、デトリタスや小型甲殻類や昆虫類も捕食する雑食性。
その他 産まれた仔稚魚は雌親による口内保育が行われる。そのため仔稚魚は、周囲に外敵がいないときは雌親の周囲を群れで泳ぐが、危険を感じると一斉に雌親の口腔内へ逃げ込む。
また、婚姻色を呈した産卵期の雄は縄張りを持つことが知られ、なわばりに侵入するものに対しては同種・他種を問わずに攻撃を仕掛ける。
これらの産卵生態や塩分・水温耐性に加えて、大型になるため、本種は原産地以外に導入された場合に、しばしば生態系への悪影響を引き起こすことが知られている。そのため、本種はIUCNによる「世界の侵略的外来種ワースト100」に選定されている。
日本には、1954年7月にタイから、その翌月には台湾から輸入されたのが最初の導入記録となっている。日本でも、本種による在来生態系への悪影響が懸念されており、日本生態学会による「日本の侵略的外来種ワースト100」に選定されているほか、2004年6月に施行された「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」による要注意外来生物にも近縁のナイルティラピアと共に指定されている。
一方、本種は亜熱帯・熱帯地域において、食用での需要が高く、養殖が盛んに行われている水産上重要種でもある。日本でも、以前は「チカダイ」と称して、マダイの代用品として利用するということもあったという。
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