ウミタナゴ

Ditrema temmincki temmincki Bleeker, 1853

形態・特徴 背鰭棘は9~11本で、腹鰭の鰭膜は全体もしくは第1棘と第2棘の間が黒味がかる。臀鰭の基底は黒くない。体色は銀白色でやや赤味を帯び、眼から上顎後端にかけて黒色帯が1~2本見られる。本種と亜種関係にあるよく似たマタナゴとは、前鰓蓋骨に見られる2個の褐色斑が大きく目立つことや、胸鰭・腹鰭・尾鰭が短く、それぞれ標準体長の24.9%・15.5%・27.9%ほどであることなどで区別できるが、分布域はほとんど重ならないので産地も同定の際の良い判断材料となる。
分布 北海道中部以南~山口県にかけての日本海沿岸、東北地方の太平洋岸、愛媛県。~朝鮮半島南部、黄海。
生息環境 沿岸域の砂底や岩礁域に生息する。
食性 甲殻類、多毛類などを捕食する動物食性。
地方名 タナゴ(青森県、宮城県、福岡県、茨城県、兵庫県但馬、山口県)、ススケタナゴ・マルタナゴ(青森県)、ニセコ(小型、青森県)、ザイコタイ(青森県津軽)、ススケタナコ(青森県八戸市)
その他 ウミタナゴ科魚類は胎生魚として有名で、交尾をし、4~7月に卵ではなく稚魚を数十個体産む。本種はよく似たアオタナゴと混同されて扱われることが多い。身近な海で多く漁獲されるウミタナゴ科魚類は食用としても需要があり、市場流通もしている。肉質は水っぽく、煮つけや汁物にするのが一般的。山陰地方では逆子を産むことから、妊婦には食べさせないという風習があったり、逆に東北地方では多くの稚魚を産むので妊婦に積極的に食べさせる風習が存在するほど身近な存在であるが、近年はどちらも廃れつつあるようだ。
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