ヒレグロ

Glyptocephalus stelleri (Schmidt, 1904)

特徴 ヤナギムシガレイに似ているが、背鰭・臀鰭縁辺は黒く、無眼側に粘液孔のくぼみがいくつかあること、眼上は無鱗であることにより区別できる。体色は有眼側は褐色。背鰭は83~100軟条。胸鰭は短い。体長40cm。
分布 東シナ海北東部、日本海全沿岸、銚子以北の太平洋岸。~タタール海峡、千島列島南部。
生息環境 泥底にすむ。日本海では水深150~250mくらいの場所に多い。水深1000m付近からも漁獲されている。日本海で多くみられるもので、ほかに韓国の黄海からも採集されている。
食性 肉食性で底生動物を捕食する。ほか、イカの仲間や端脚類なども胃内容物としてみられる。
地方名 ナメタ(青森県、山形県、石川県)、オイラン・オイランガレイ・オキオバ・ナメタガレイ・ホシガレ・マスガレイ(青森県)、オギオンバ・オギンバ・オギサイベ(青森県八戸市)、クロヤナギ(宮城県、山形県、福島県)、クマヤナギ・オキヤナギ(宮城県、福島県)、ババガレイ(宮城県、石川県加賀市)、ヤナギムシガレイ(宮城県)、クロガレ・シンスケ(山形県)、クロガレイ(石川県金沢市・能登町)、ベタ(石川県金沢市)、アブラガレイ(石川県能登町)、ヤマガレイ・ヤマ・ベランス(兵庫県但馬)
その他 産卵期は冬から早春と推測される。主に底曳網で漁獲され、干物になる。また焼き物、煮付け、揚げ物など美味。ヒレグロ属は日本産は1属1種、近年は海外から近縁種も輸入されている。タイセイヨウヒレグロは背鰭・臀鰭軟条が本種よりも多く、一方でアメリカヒレグロは長い胸鰭をもつことで区別できる。
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