トサヤッコ

Genicanthus semifasciatus (Kamohara, 1934)

特徴 雄型は体側背部から中央付近にまで達する横帯があり、頭部から後方までのびる橙色域がある。下顎から胸部にかけては若干青みがかかる。腹部は淡色、もしくはわずかに青みがかかる。背鰭棘・軟条部、尾鰭に小橙色斑をもつ。雄型の体側背部から中央付近にまで達する横帯をもつ種としてロードハウ島やケルマデック諸島にすむGenicanthus semicinctusとよく似ているがこの種は体側の横帯の間隔が広く、腹部が橙色、頭部から後方まで伸びる橙色部がないことなどで区別可能。またGenicanthus spinusも同様に横帯の間隔が広く、胸部や尾鰭に黒色斑を持つことなどで区別できる。雌型の体色は背部が茶色味をおび、腹部は淡色。尾鰭上・下葉に黒色帯があり、尾鰭基部付近に横帯がある。鰓蓋中央部に淡色域があり、前・後鰓蓋縁辺に黒色線をもちGenicanthus semicinctusの雌型と区別できる。全長20cmに達する。
分布 伊豆諸島、南日本、小笠原。台湾、フィリピン。
生息環境 やや深い岩礁に生息する。小笠原や伊豆諸島などの島嶼部に多いようだ。
食性 主に動物プランクトンを捕食する。
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