マハゼ

Acanthogobius flavimanus (Temminck and Schlegel, 1845)

形態・特徴 第1背鰭棘は8棘。頭部にはひげがない。眼は小さい。背鰭軟条部や尾鰭には小斑の列がある。第2背鰭は1棘12-14軟条。頬や鰓蓋に鱗がある。アシシロハゼは本種によく似ているが頬や鰓蓋に鱗がない。ハゼクチは第2背鰭の軟条数が17-20軟条と多いことで区別できる。体長20cmに達する。
分布 北海道~種子島。沿海州、朝鮮半島、中国。オーストラリアのシドニー湾と、アメリカ、カリフォルニア州サンフランシスコ湾では、貨物船のバラスト水などで密航したマハゼが繁殖して「外来魚」問題を起こしている。内湾や河口の砂泥底にすむ。
生息環境 河口域付近を中心に、内湾の砂底、泥底に生息する。また干潟周辺にもよく見られる。
食性 基本的には肉食で、ゴカイの仲間や、甲殻類を捕食する。また大きいものは稚魚なども捕食する。
食味・料理 ハゼの柳川鍋(東京都)
地方名 ハゼ(青森県、福島県、茨城県ひたちなか市・鉾田市)、ゴンペ(青森県)、ゴンベー(青森県下北)、カジカ(宮城県松島湾、茨城県)、ドタハゼ・ドラハゼ(茨城県ひたちなか市)、シロハゼ(山口県)
その他 繁殖期は早春で、雄が孔状の巣をつくりその中に産卵する。卵は棍棒型。全長15-20mmで底生生活を送るようになる。寿命が1年のもの(成熟が早い)と、2年のもの(成熟が遅い)が知られている。浮遊生活の中でバラスト水の中に混ざり、北米やオーストラリアにまで移動したものが定着した例がある。
沿岸域において釣りなどで漁獲される。美味で天ぷらやその他唐揚げ、塩焼きなどにする。きれいな海域のものは刺身にしても美味。
マハゼ属はゴビオネルス亜科にふくまれ、日本からは4種が知られる。
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