ネズミザメ

Lamna ditropis Hubbs and Follett, 1947

分布 北海道~四国、九州沖。~北太平洋とベーリング海。寒帯から温帯の外洋にすむ。
特徴 体色は背中が黒っぽく、腹部は白っぽい。ホホジロザメによく似ているが、両顎歯の、主尖頭の横に側尖頭がある、両顎歯には強い鋸歯縁がないなどの点で見分けられる。腹部の白色域には黒い、しみ状の斑紋があることから、大西洋や南半球に分布するニシネズミザメとも区別できる。体長3mになる。
生息環境 沿岸から外洋域に生息している。
食性 サケ類やニシンの仲間などを好んで捕食するが、ヒトに対しても攻撃的であるとされている。
地方名 モウカザメ(北海道、青森県、秋田県にかほ市、宮城県石巻市、静岡県吉田町・下田市)、モウカ(青森県、岩手県、宮城県気仙沼市・女川町、茨城県ひたちなか市、神奈川県、石川県輪島市・珠洲市)、モウガザメ・モウガ・カドザメ・カド・カトウザメ(青森県)、カトザメ・カドジャメ(青森県津軽)、カドンジャメ(青森県南部地方)、ワニ(山形県、石川県金沢市)、ワニザメ(山形県)、ラクダ(東京都)、ワン・フカ(石川県珠洲市)
その他 胎生である。本種は東北地方などではよく食用にされているサメで、肉は練製品などの加工品にされるほか、切り身でも販売される。ひれはフカヒレ、心臓も食用とされている。ネズミザメ属魚類は、本種とニシネズミザメの2種。本種は地方によってモウカザメとも呼ばれている。
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